イタリアの地震で被害が拡大中 余震が続き、1万人以上避難生活

　イタリア北部ボローニャ付近で２９日午前９時（日本時間午後４時）ごろ、マグニチュード（Ｍ）５．８の地震が発生した。政府の発表によると、北部モデナ周辺で１５人の死亡が確認された。現地では午後１時ごろにもＭ５．３の地震があった。

　米地質調査所によると、震源はボローニャの北西約４０キロで、深さは約１０キロ。ミラノやベネチアなどイタリア北部の広い範囲で揺れを感じたという。

　倉庫や工場が倒壊し、下敷きになるなどして従業員５人が死亡、教会では神父１人が犠牲になったと伝えられている。モンティ首相は「全ての公的機関が協力し、復旧に全力を挙げる」との声明を出した。

　この地域では、２０日にもほぼ同じ震源でＭ６．０の地震が発生。７人が死亡し、多くの歴史的建造物に被害が出たほか、特産品のチーズや生ハムなどの生産にも影響が出ている。２９日の地震で城跡の被害が拡大したり、教会や鐘楼が倒れたりしている模様だ。倉庫や工場などの被害も大きいという。

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