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アレキサンダー・マックイーンが愛犬に遺産を残す [アレキサンダーマックイーン]

【7月27日】2010年2月に自ら命を絶った英デザイナーの、アレキサンダー・マックイーン(Alexander McQueen)が愛犬に5万英ポンド(約640万円)の遺産を残していたことが26日、明らかになった。

 独創的なデザインで成功を収めたマックイーンは、総額1600万英ポンド(約20億4600万円)の遺産を残した。遺言状には、そのうち5万英ポンドを、愛犬の何不自由ない生活の保障のために使いたいとの言及があった。英紙デイリー・テレグラフ(Daily Telegraph)によると、マックイーンはミンター(Minter)、ジュース(Juice)、カラム(Callum)の3匹の愛犬を残して旅立ったという。

 英通信社プレス・アソシエーション(Press AssociationPA)によると、マックイーンは、「愛犬たちが生きている限り、飼育・管理費として」5万英ポンドを使うようにと指定していた。マックイーンはロンドン市内のアパートで自殺する前にも、家族宛の遺書に「犬の世話をして欲しい」と残していた。

■ハウスキーパーやチャリティ団体にも

 家族やペットのみならず、ハウスキーパーやチャリティ団体に対しても遺産が相続された。

 2人のハウスキーパーには「長きにわたる真心のこもったサービス」に対する気持ちとして、それぞれに5万英ポンド(約640万円)を遺贈。さらに、HIV/エイズ基金「テレンス・ヒギンズ・トラスト(Terrence Higgins Trust)」や、動物保護団体「バタシー・ドッグズ&キャッツ・ホーム(Battersea Dogs and Cats Home)」、「ロンドン仏教センター(London Buddhist Centre)」、動物愛護団体「ブルークロス(Blue Cross)」の各団体に10万英ポンド(約1280万円)を寄付した。

 主な遺産は、マックイーンのチャリティ「サラバンド(SARABANDE)」に寄付され、彼の出身校である英セントラル・セント・マーチンズ (Central Saint Martins College of Art and Design)の学生の奨学金として役立てられる。「サラバンド」という名前は、マックイーンの07年春夏コレクションにちなんで付けられた。

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